【横浜】原状回復工事の費用相場とは？費用が高くなる原因を解説！

オフィスの場合

オフィスの原状回復工事の費用は、借りているオフィスビルのグレードによって異なります。

規模	原状回復工事の相場
小・中規模オフィス	約2万円～3万円（1坪あたり）
大規模オフィス	約3万円～7万円（1坪あたり）

坪単価の差は少なく見えるかもしれませんが、総工費には大きな差が生まれます。例えば、50坪のオフィスの場合、坪単価が7万円なら350万円、坪単価が2万円なら100万円になります。
また、ハイグレードビルやAグレードビルと呼ばれる高級ビルや、300坪以上の大規模なフロアの場合、1坪あたり約15万円～30万円まで上昇することもあります。

店舗の場合

店舗の場合は、業種によって費用が変化します。飲食店と美容室の費用相場をご紹介します。

＜飲食店の場合＞

店舗の坪数	原状回復工事の相場
30坪未満（小規模店舗）	約3万円～5万円（1坪あたり）
30坪以上（大規模店舗）	約2万円～4万円（1坪あたり）

飲食店として使用する場合、商業施設内では夜間作業が多くなり、管理者の常駐が必要です。そのため、通常よりも原状回復工事の費用が30％～50％高くなることがあります。

＜美容室の場合＞

店舗の坪数	原状回復工事の相場
30坪未満（小規模店舗）	約4万円～6万円（1坪あたり）
30坪以上（大規模店舗）	約3万円～5万円（1坪あたり）

美容室やサロンとして使用するとき、排気ダクトが多かったり、複雑な構造をしていたりする店舗は、原状回復工事の費用が高くなる傾向があります。

物件の特性や範囲

1つ目は、物件の特性や範囲です。物件の間取り、立地条件、建物の構造などが費用に影響します。特殊な形状の物件などは、専門的な技術や手間が必要となり、費用が上がる可能性があります。また、原状回復工事の範囲も費用に影響します。物件全体を対象にする場合と特定の部分を対象にする場合では、費用が変動します。

移設・増設した設備の種類と数

2つ目は、移設・増設した設備の種類と数です。空調設備の強化や電話・ネットワーク線の追加、カーペットを変更した場合、撤去や修復に追加の費用がかかります。特に大きな設備や専門的な技術を必要とするものは、専門業者による作業が必要となり、その分費用が高くなります。

重層構造による費用の高騰

最後に、大手デベロッパー物件では重層構造による費用の高騰が発生します。指定業者がトップになり、一次下請け、二次下請け、三次下請けと重層構造になることが一般的です。階層構造が増えれば中間マージンが増え、費用が高くなる反面、工事ルールの統一化や仕上がりの均一化などのメリットもあります。

契約時に留意するべきポイント

オフィスや店舗の原状回復工事にかかる金額を抑えるために、契約時に留意するべきポイントがあります。まず、必要となる原状回復工事の範囲を理解することが重要です。また、増設や改装を行う場合には、その作業によって原状回復工事の金額が増える可能性があるため、事前に相談し、必要ならば見積もりを取るとよいでしょう。不明点や問題が発生した場合には、すぐに専門家に相談することもポイントです。

原状回復工事の前に行うべき準備

原状回復工事の金額を最小限に抑えるためには、事前の準備が欠かせません。まずは、壁や床の汚れの除去、カーペットやパーテーションの撤去、増設した設備の撤去など、具体的な作業内容をリスト化しましょう。次に、専門業者からの見積もりを複数取得します。これにより、相場価格を把握できます。また、工事期間も事前に確認し、計画的に作業を進めることが大切です。これらの準備を行うことで、スムーズに原状回復工事が進み、コストを抑えることが可能です。